仮想通貨取引所のハッキング事件、最終的にユーザーの被害は0

世界の仮想通貨ユーザーの4人に1人は利用していると言われる取引所のKuCoinは、昨年9月にハッキング被害を受けていた。そのハッキングにおいてユーザーに損失が出ないよう被害分の資金回収に成功したようだ。

事件の概要は以下の通りだ。

KuCoin取引所は昨年9月26日の早朝に、リスク管理システムからアラームを受け取り、異常なETH転送レコードを発見した。
その後、BTC、ETH、および複数のERC-20トークンの転送に関する異常アラームを発見した。
この事件の影響を受けたトークンは合計154個であり、その日の市場価格に基づく被害額は約2億8500万ドルに相当する。
被害はいずれもホットウォレット(仮想通貨をインターネットに接続された状態で保管するタイプのウォレット)からで、コールドウォレット(インターネットに接続されていないオフライン環境下で仮想通貨を保管するウォレット)からの被害は無かったという。

KuCoin取引所のCEOであるリュウ・ジョニー氏は『KuCoin CEOからの手紙』という文書の中で、ハッキング被害にあった約2億8,500万ドルの資金を回収し、この事件でユーザーが被害を被らないように対応した発表した

すべての仮想通貨業界関係者の努力により、取引所およびプロジェクトパートナーと協力して2億2,200万ドル(78%)を回収し、警察および治安機関と協力して1,745万ドル(6%)を回収しました。同時に、KuCoinと保険資金が残りの部分である約4,555万ドル(16%)をカバーしました。最終的に、この事件でユーザーが損失を被らないようにしました。

(参考:リュウ・ジョニー氏のツイートから引用)

ただ、この事件の容疑者はまだ追跡中のようだ。

ハッキングリスクにテスラ社も言及

先日ビットコインを購入した米大手企業のテスラ社は、ビットコインなどの仮想通貨を高く評価する一方でハッキングなどのリスクも存在していることを認めた

過去には日本最大の取引所であるコインチェック(Coincheck)で約580億円相当のNEMがハッキングされるという事件も起こっている。

しかし、
・コインチェックは最終的に全額返金を行った
・コールドウォレットには被害が無かった
・日本では2020年の5月に発表された改正資金決済法で、仮想通貨交換業者は顧客資産の大半をコールドウォレットでの分別管理を義務付けられている
といったこと
を考慮すると、リスクに対して過剰になりすぎる必要はないと思われる。

そして、ハッキングなどのリスクがなるべく小さくなるよう全ての仮想通貨取引所における更なる安全性向上に今後も期待だ。

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この記事は、ZyCryptoの「Kucoin Recovers All Stolen Funds From 2020’s $285 Million Hack」を参考にして作成されています。