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本日、仮想通貨ビットコイン(BTC)は大幅な価格下落を記録し、一時34,000ドルを割り込む結果となった。
そんな中、デリバティブ市場でも大きな動きが始まった。
ビットコイン市場の下落傾向の強まりを受けて、過去24時間において5億ドル相当以上の先物ポジションが清算された。
過去数週間、じわじわと下落傾向を強めつつあったビットコイン市場は、本日ついに一時34,000ドル(約353.6万)を割り込んだ。
さらなる大幅価格下落に警戒が強まる中、デリバティブ市場での動きも一気に加速している。
(Source: https://cointelegraph.com/news/500m-in-crypto-futures-liquidated-as-bitcoin-dips-below-34k-what-happens-next)
仮想通貨市場分析プラットフォームBybt.comが報告したデータによると、「過去24時間で約5億ドル相当のビットコイン先物ポジションが清算された」という。
この動きは、1月17日にビットコイン(BTC)価格が34,000ドルを下回る直前に活発化し、短時間でポジションの大量清算が実行される結果となった。
先日、ビットコイン価格は35,500ドル(約368.6万円)前後から一気に約38,000ドル(約394.6万円)にまで高騰し、短時間で約6.7%もの価格上昇を記録した。
その一方で、先物の資金調達率は急激に上昇し、市場にて過剰にレバレッジされていることが懸念されていた。
主要仮想通貨取引所全体でみると、ビットコイン価格が38,000ドルへと向かう途中で資金調達率は約0.07%にまで急上昇した。
平均的な資金調達率が、通常約0.01%前後で推移していることにかんがみると、先物市場の過密状態が顕著だ。
そのため、ビットコイン価格が38,000ドルを超えたフェーズでいくつかの大規模な売り注文が殺到し、過熱した先物市場はその修正をさらに強化することにつながった。
なお、約5億ドル相当のビットコイン先物清算は、先週ピーク時の約10億ドルもの先物清算と比較するとそこまで大きな数字ではないとの見方もある。
Bitcoin's parabolic rise is unsustainable in the near term. Vulnerable to a setback. The target technical upside of $35,000 has been exceeded. Time to take some money off the table.
— Scott Minerd (@ScottMinerd) January 11, 2021
しかし、先週ピーク時にはGuggenheim Partnersの最高投資責任者(Chief Investment Officer)を務めるScottMinerd氏が、「ビットコインの…、価格上昇は短期的には持続不可能です。」との主張を繰り広げるなど、一時的に市場に緊張感が高まっていた。
今後数日間も、ビットコイン価格のさらなる下落に引き続き細心の注意を払っていく必要がありそうだ。
では、中短期目線でビットコインの底は近くに存在しているのか?
If we go below 30k it's bear market territory. We'd have enough underwater bagholders to keep us down for a long while. Until then, could go either way I reckon. If reclaim and hold above 40k, I think 50-60k vicinity plausible. Me thinking $BTC is topped is a bias, not a trade.
— SalsaTekila (@SalsaTekila) January 16, 2021
Twitterにて約6.5万人ものフォロワーを誇る人気仮想通貨トレーダー「Salsa Tekila」氏(@Salsa Tekila)は、今後のビットコイン市場の展望について自身の予測を語り、『ビットコイン価格が30,000ドルを下回ると“弱気相場の領域”に入る可能性が高まる』と説明した。
同氏は、『短期的なサポートエリアとして“30,000ドル”を維持することが重要』だと主張し、以下のように述べる。
「ビットコイン価格は30,000ドルを下回ると、弱気相場の領域になります。(中略)それまでは、どちらの方向にも進むことができると思います。回復して40,000ドルを超えた場合、50,000ドル(約519.2万円)-60,000ドル(約623.5万円)付近への上昇が妥当だと考えています。」
People trade $BTC with low leverage, open interest is skyrocketing, and the long-short ratio looks neutral.
— Ki Young Ju 주기영 (@ki_young_ju) January 17, 2021
Strong on-chain buying signals that have driven this bull market hasn't come up so far. $BTC might retest 30k, so I don't have any position now in this uncertain market. pic.twitter.com/aSsA0M4k6r
また、CryptoQuant社のCEO(最高経営責任者)であるKi Young Ju氏は、先物市場で依然として上昇傾向にある未決済建玉(=OI/Open Interest)に言及したうえで、『現在のビットコイン市場は不確実な状態にあり、近いうちに30,000ドルを再テストする可能性がある』との見解を示した。
「…オンチェーン上での“購入シグナル”は、これまでのところ現れていません。ビットコイン価格は“30,000ドル”を再テストする可能性があり、依然としてビットコイン市場は不確実な状態が続いています。(略)」
デリバティブ関連もふくめ、ここ数日間でいよいよ動きが加速しつつある仮想通貨ビットコイン市場。
他の主要アルトコインらがじわじわと復調気味にあるところ、仮想通貨市場全体を牽引してきたビットコインも今後回復へと転じることができるのか――価格急落にも警戒しつつ、慎重な姿勢でビットコイン市場を見守っていきたい。
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この記事は、cointelegraph.comの「$500M in crypto futures liquidated as Bitcoin dips below $34K.: What happens next?」を参考にして作成されています。
投稿日時:
著者: CoinPartner 編集部 kenta