テスラ社CEOのElonMusk氏がビットコイン議論に参戦、問われ続ける仮想通貨の"真価"

Tesla(テスラ)社のCEO(最高経営責任者)であるElonMusk氏が、自身のTwitterにて仮想通貨ビットコイン(BTC)に関する議論を行い、広く拡散された。

202012月には、ビットコインを大量に保有するMicroStratagyCEOMichael Saylor氏からビットコイン購入を誘われるなど、仮想通貨業界からも熱い視線を浴びているElonMusk氏の動向に引き続き大きな注目が集まっている。

ビットコイン(BTC)の本当のユースケースは?ElonMusk氏ら、業界CEOが議論深める

米Tesla社CEOのElonMusk氏が、Twitterにて仮想通貨ビットコインに関する議論に参加した。

ElonMusk氏といえば、Tesla社やSpaceX社のCEOを務め、約1,600億ドルもの資産を保有する超有名実業家だが、2019年2月時点でのビットコイン保有量は「0.25BTC」だとも報じられていた。

その後も、ElonMusk氏は2020年12月、当時価格高騰中にあったビットコイン購入の検討を示唆するようなTwitter投稿を行い、MicroStratagy社CEOのMichael Saylor氏からビットコイン購入を誘われるなど、たびたび仮想通貨業界からも注目を集めている。

今回のビットコインに関する議論の発端は、Twitterにて約4.4万人ものフォロワーを誇り、ビットコイン億万長者としても名を馳せる「Ben Mezrich」氏(@benmezrich)の以下のツイートだ。

Ben Mezrich」氏は、「わたしはビットコインで支払われることを二度と断らないでしょう。」とのツイートを行い、この投稿にElonMusk氏が反応を見せたことで白熱の議論が開幕。

このElonMusk氏の反応に対して多くのリプライが寄せられた中、同氏が注目したのはParallaxDigital社のCEOである「RobertBreedlove」氏(@Breedlove22)によるコメントだった。

最初に「RobertBreedlove」氏は、ElonMusk氏に対して以下のように反応した。

「“マネー”というのは、時空を超えて価値を移動させるための単なるツールです。“金”は時間の経過とともに価値を移動させるのに最適でしたが、空間における移動には適していませんでした。一方で“法定通貨”は、時間ではなく、空間全体で価値を移動させるのに最適です。そして、“ビットコイン”は、『空間と時間の両方』で価値を移動させるために最適化されています。」

この意見に対して反論したElonMusk氏は、以下のように主張する。

「わたしたちが“マネー”と呼ぶものは、労働配分のための単なる情報システムに過ぎません。実際に重要になるのは、商品の製造とサービスの提供です。情報理論の観点から“通貨”を見つめる必要があります。結局、エラーと遅滞が最も少ないものが勝利するでしょう。

同氏のこの意見に対して、「Cerberus」氏(@Cerberu21014829)が、ビットコインのユースケースについて以下のように述べた。

(ビットコインの取引には、)待ち時間やトランザクションコストが発生します。しかし、ビットコインが『価値の保存』や『大きな価値の伝達』として使用される場合、それはきわめて効率的になります。“通貨”は“通貨”として、すでに機能しています。ビットコインはそれらを置き換える必要はありません。むしろ、ビットコインは準備銀行によるインフレを修正するためのパッチです。」

ElonMusk氏は、この意見に対して「Good point.」と反応して、一連の議論を締めくくった。

これまでのElonMusk氏は、ビットコインに対してどのような姿勢だったのか?

もともと、ElonMusk氏はビットコインに対してやや懐疑的な姿勢をとっている人物として知られていた。

20201月に公開された『Third Row Tesla Podcast』で、同氏は「ビットコインがダークウェブでの違法な支払いにある程度活用されたが、将来的に主要通貨にはならないでしょう。」との見解を公表している。

当時、ElonMusk氏は以下のような見方を明かしていた。

「わたしが仮想通貨を見るところ、それが事実上“現金”の代わりに過ぎません。(中略)そして、仮想通貨がプライマリ・データベースであるとは思いません。」

そんなElonMusk氏が、約4,300万人ものフォロワーを抱えるTwitterという場にてビットコインに関する議論に参加したという事実は、多くの人々が仮想通貨について理解を深めることに繋がり得るという観点においても、注目に値するだろう。

仮想通貨業界のみならず、世界中のさまざまな業界において多大な影響力を有するElonMusk氏の今後の動向には、引き続き注視していきたい。

長年議論の的となる「ビットコインの本当の価値」とは?日々前進する仮想通貨業界

上記の一連の議論でも繰り広げられたように、今日でもビットコインについて『決済手段なのか?』『価値保存手段なのか?』という議論は頻繁に行われている。

この点について、202011月には、世界的大手仮想通貨取引所Krakenの成長責任者であるDanHeld氏が「ビットコインは、使用されるのではなくてHODLされるべきだ。」との旨の意見を表明したことで一時議論が激化したこともあった。

DanHeld氏は、自身の抱くビットコインに関する将来的な展望について、以下のように説明する。

「たとえば、コーヒーの売買取引を不可逆的な台帳にわざわざ保存する必要はありません。(中略)インフレの際のヘッジ手段として、価値を蓄えることがはるかに大きな使命です。」

今後も、ビットコインの具体的なユースケースや本質的な価値については幾度となく議論が行われていくこととなるだろう。

そして、ビットコインに関する議論があらゆる場面で行われることは、ビットコインの実用化やユースケース拡大という観点において、非常にポジティブな動きであることは間違いない。

今後、ビットコインをふくむ仮想通貨がいかなるドラマを描いていくのか――そのストーリーはまだまだ始まったばかりだ。

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この記事は、decrypt.coの「News Bitcoins: Elon Musk Is Starting to Truly Understand Bitcoin.」を参考にして作成されています。